天台宗神奈川教区のホームページをご覧頂きましてありがとうございます。令和五年十月より、前任の宗務所長任期満了退任によりまして、神奈川教区宗務所長に就任いたしました影向寺住職 加藤浩照です。
令和六年の幕開けは元旦より大変大きな災害が起こりました。被災された皆さまには心中よりお見舞い申し上げます。天台宗でも災害対策本部を立ち上げ、被災地支援の活動を始めております。神奈川教区といたしましても出来る限りの救援活動を行いたいと考えております。このホームページをご覧の皆さまも、それぞれの形でお気持ちを被災地へ向けていただきたいと思います。
さて、ここ数年我々に得体の知れない恐ろしさをもたらしていた新型コロナウイルス感染症ですが、昨年五月ようやく感染症五類に引き下げられ、様々な規制が緩和されました。マスクや、ソーシャルディスタンス、三密等、当たり前のように慣れてきた行動が緩和され、しばらくは不安もありましたが、少しずつコロナ前と言われる状況に戻りつつあるようです。
皆さまの会社や、町会、各団体でも会議や忘年会、新年会と、久しぶりに集まれたという方も多いと思います。コロナ禍の間はオンライン会議、ズーム飲み会や、宅飲みと色々工夫してきた皆さまも規制が緩和され、人と会うことのありがたさや、人の温かみを感じた事と思います。
比叡山延暦寺では年頭式に比叡山から発信する言葉が披露されますが、今年の言葉は『忠恕』であります。「誰に対しても真心と思いやりを忘れずに」という思いが込められた言葉です。人々の交流が戻りつつある今、この言葉を思いながら行動したいものですね。
今年が皆さまにとって幸多い年になる事を祈念し、年頭の御挨拶とさせていただきます。
令和六年一月吉日 天台宗神奈川教区宗務所長 加藤浩照